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植物とお話できる未来へ!
AIが農業を変える「IOP AI」ってなんだろう?

みなさん、こんにちは!
畑で育つ野菜や、ハウスできれいに実る果物を見て、「今、この子たちは何を考えているのかな?」「お水は足りてるかな?暑くないかな?」なんて、植物の気持ちを知りたくなったことはありませんか? 実は、そんな夢のような話が、もうすぐ現実になるかもしれません。
2025年11月26日~28日まで東京ビックサイトで開催されたアグリビジネス創出フェアに出展した際に高知大学が中心となって進めている、まるで植物の声を聞くようなすごい技術「IOP AI」についてのセミナーに参加しました。その内容が大変興味深かったのでご紹介します。


ベテラン農家の「経験と勘」

ベテラン農家さんの「経験と勘」はすごい!でも… 長年農業をされているベテラン農家さんは、毎朝ハウスに入って、植物の葉の色つや、茎の太さ、土の湿り具合などをパッと見ただけで、「うん、今日の調子は良いな」とか「明日は天気が崩れるから、 今のうちにこうしておこう」といった判断ができます。これは、何十年もかけて培われた、まさに職人技の「経験と勘」ですよね。
でも、この素晴らしいノウハウは、言葉で説明するのがとっても難しい「暗黙知」。後継者の息子さんや新しいスタッフに「どうしてそう判断したんですか?」と聞かれても、 「うーん、なんとなくわかるんだよ」としか言えないことも多いのだとか。 もしベテラン農家さんが引退してしまったら、その大切な知識や技術も一緒に失われてしまい、収穫量が落ちてしまう…なんてことも。
これは、農家さんだけでなく、私たち消費者にとっても大きな問題です。


植物の声を翻訳します! 「IOP AI」の挑戦

そこで登場するのが、今回ご紹介する「IOP AI」です! IOP(Internet of Plants)とは、これまで高知県で進められてきたプロジェクトで、たくさんの農家さんのハウスにセンサーを設置し、温度や湿度、二酸化炭素濃度、植物の育ち具合といったデータを集めてきました。
そして「IOP AI」は、その集めた膨大なデータと最新のAI技術を組み合わせて、植物が今どんな状態で、何を求めているのか、いわば「植物の声」を翻訳してくれるという、画期的な挑戦なんです! もし植物が話せたら… 「ちょっと今日は暑いよ!温度を下げてほしいな」 「喉が渇いたから、お水が飲みたいな」 「葉っぱの裏に、なんだかイヤな虫がいる気がする…」
こんな風に教えてくれたら、農業はもっと楽に、そしてもっと楽しくなりそうですよね!IOP AIは、まさにそんな未来を目指しているんです。


「IOP AI」で農業はこう変わる!

では、このIOP AIが導入されると、農業の現場は具体的にどう変わるのでしょうか。

◆ 朝の見回りが楽になる!
これまで毎朝1~2時間かかっていたハウスの見回りが不要に。何か異常があればAIが「〇〇ハウスで異常が発生しています!」とアラートで知らせてくれます。

◆ 新人さんでも安心!
「俺の背中を見て覚えろ!」なんて言われなくても大丈夫(笑)。データとAIが「次は〇〇の作業をしてください」と的確に教えてくれるので、経験の浅い人でも安心して作業ができます。

◆ 病気や害虫を予測!
病気が広がってから「大変だ!」と慌てるのではなく、AIが発生しそうな兆候を事前に予測。「そろそろ病気に注意が必要ですよ」と教えてくれるので、先回りして対策ができます。

◆ 収穫の予測精度がアップ!
「今年はどれくらい収穫できるかな?」という予測が経験と勘だけでなく、データに基づいてより正確になります。これにより、販売計画や配送計画も立てやすくなるんです。

◆ 作業管理もQRコードでピッと簡単!
さらに、このシステムではQRコードを使った作業管理も取り入れています。「誰が」「いつ」「どこで」「どんな作業をしたか」をスマホでQRコードを読み取るだけで簡単に記録できるんです。これなら、作業の進み具合が一目でわかりますし、誰がどんな作業が得意かといったパフォーマンス分析もできるので、より効率的な農業経営につながりますね。


未来の農業は、AIと相談しながら

プレゼンテーションでは、こんな未来の姿が紹介されていました。
農家さん:「おはよう!今日のハウスの調子はどう?」
AI:「おはようございます。Aハウスのトマトの成長が少し遅れています。光合成を促すために、CO2濃度を少し上げましょうか?」

まるで、頼れるパートナーと会話するように、AIと相談しながら農業を進めていく。そんな時代がもうすぐそこまで来ています。


水まわりくんはどうなんだろう?


このようなAI技術は当社の水まわりくんにおいても研究開発が進められています。
水稲栽培用の栽培暦ソフトとの連携や平地とは環境が違う中山間地域での環境に合ったアルゴリズムの搭載など未来の農業を作るための研究開発です。ベテラン農家さんの知恵と経験をデータとして受け継ぎ、新しい技術で農業をもっと楽しく、もっと豊かにしていく。
私たちもこの新しい農業の形に、これからも挑戦していきます!


投稿者 いなみはる